「INES新薬イノベーション研究会」を発足しイノベーティブな医薬品の評価と新たな薬価システムの枠組みを検討
日時:2020年8月4日(火)
社会保障を中心とした様々な分野での政策立案や提言を行う、新時代戦略研究所 (INES:Institute for New Era Strategy)は、医薬品のイノベーションが適切に評価され、イノベーティブな医薬品を日本の医療従事者・患者さんにいち早く届けることを目的とし、「INES新薬イノベーション研究会」を発足。当プロジェクトに賛同する専門家とともに、論文『イノベーティブな医薬品の評価と新たな薬価システムの枠組みの検討』を執筆いたしました。
近年の革新的な医療の分野では、しばしば高額な薬価となるイノベーティブな医薬品導入に対する財政的インパクトが問題視されますが、現実的に、財政全体にどの程度のインパクトがあるのかを可視化した形で検証される機会はあまりありません。当研究所では、こうした医薬品が治療に必要な患者さんの財政的なインパクトを同定するため、日本の医薬品市場の売り上げ上位の医薬品100品目程度の分析を行いました。また、この分析に基づき、マクロな視点で改革の優先順位を議論し、イノベーティブな医薬品が適正に評価されて患者さんのもとに速やかに届き、医療現場において、今後も継続して処方される環境を確保するために新たな薬価制度の枠組みが導入されることを目指しています。
INESは8月4日、IQVIAソリューションズジャパン株式会社によるデータ分析の詳細、論文執筆に至った背景や経緯、研究会の今後について説明する記者会見をオンラインで開催しました。
【記者会見の様子】
当日の登壇者、使用した資料は下記をご覧ください。
【登壇者】
■スピーカー
高山 莉理子 IQVIAソリューションズジャパン株式会社 ソート・リーダーシップマネージャー(オンライン参加)
小黒 一正 法政大学 経済学部 教授
朝井 淳太 新時代戦略研究所(INES) 代表
梅田 一郎 新時代戦略研究所(INES) 理事長
■コメンテーター
菅原 琢磨 法政大学 経済学部 教授
土居 丈朗 慶應義塾大学 経済学部 教授
堀 真奈美 東海大学 健康学部 健康マネジメント学科 教授(オンライン参加)
【当日使用資料】
高山莉理子氏 発表スライド
小黒一正教授 発表スライド
登壇者略歴