⽇本の労働⼈⼝の健康と経済的な豊かさは、製造業やサービス業の国際競争⼒の⾼さを⽀える主たる源泉であり、また外国企業が⽇本に投資しようとする最⼤の理由の⼀つでもある。また、労働⼈⼝の⾼齢化や世界的なパンデミックに直⾯し、健康を維持し、退職後の⽣活を安定して送ることは、企業とその従業員にとってますます重要な課題になりつつある。社会保障制度の⻑期的な持続可能性を確保することは、経済成⻑を⽀え、財政⾚字の膨張圧⼒を緩和し、⽇本⼈の⽣活の質を向上させるために有意義であると我々は信じている。そしてそのためには、⺠間部⾨の創意⼯夫と多くの利害関係者の協⼒が不可⽋である。 このような前提に基づき、在⽇⽶国商⼯会議所(ACCJ)では、産官学の主要なリーダーを集め、⽇本の社会保障の将来像について議論を⾏うため、新時代戦略研究所(INES)と共同研究を実施した。以下は、官⺠の議論から得られた提⾔を、学界の専⾨家からの洞察や助⾔を取り⼊れながらまとめたものである。Looking to the FUTUREはじめに本レポートは在⽇⽶国商⼯会議所のご⽀援を賜りました。 https://www.accj.or.jp/ info@accj.or.jp
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