女性特有の症状に悩む母と娘の物語をドラマ化
「女性の健康」をテーマにした啓発動画『きざし』を公開

日時：2024年9月3日

社会保障を中心とした様々な分野での政策立案や提言を行う、一般社団法人 新時代戦略研究所 (INES：Institute for New Era Strategy、代表：朝井淳太)は、9月3日（火）に、女性の健康をテーマにした啓発動画『きざし』を公式YouTubeチャンネルで公開しました。

2024年6月に、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024（女性版骨太の方針）」が決定しました。すべての人が生きがいを感じられ、多様性が尊重される、持続的な社会の実現のため、「企業等における女性活躍の一層の推進」、「女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の一層の推進」、「個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現」、「女性活躍・男女共同参画の取組の一層の加速化」の４つの重点事項について取り組みを進めるとされています。

これらを実現するために、当研究所は、女性のライフステージに合わせる形の健康支援と社会全体の理解の促進が必要と考えており、2024年4月に「女性の生涯の健康を考える研究会」を設立し、女性のライフステージに応じた施策と社会の理解を深めるために、有識者からの見解を提言としてまとめる等の活動をしてきました。

経済産業省が女性の健康課題と労働損失を試算した結果、「月経随伴症、更年期症状、婦人科がん、不妊治療」の4項目で抽出すると、労働損失が3.4兆円もあることがわかりました。その中でも月経随伴症では約0.6兆円、更年期症状では約1.9兆円と試算されており、日常的に悩まされ、かつ見過ごされがちな疾患・症状における経済損失のインパクトは非常に大きいと考えられます。＊1

このことから、当研究所では女性がどのライフステージにおいても活躍できる環境を構築するために、女性特有の疾患・症状等によるアンメットニーズに対応した健康支援を行う必要があると考えています。一人でも多くの人たちに、体調の変化に悩む女性の気持ちと、無理をせずに早期に受診し、適切な治療をすることの大切さを知ってもらうために、本動画を制作しました。

タイトル：『きざし』

URL：https://youtu.be/Tnyikd-y30A?si=bgpu5rn3h8aW_mVO

• ●監督・脚本・編集たか ひろや
• ●出演正木　佐和
  角　心菜
  三浦　知之
  宋　美玄／丸の内の森レディースクリニック理事長（友情出演）
• ●監修宋　美玄、女性の生涯の健康を考える研究会

＊1：経済産業省「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について」（令和6年2月）