プレスリリース

革新的な医薬品へ希望をもつ患者の家族をテーマにしたショートドラマと
CAR-T細胞療法について知ることができる啓発動画を公開

社会保障を中心とした様々な分野での政策立案や提言を行う、一般社団法人 新時代戦略研究所 (INES:Institute for New Era Strategy)は、12月9日(火)に、革新的な医薬品へ希望をもつ患者の家族をテーマにしたショートドラマ 『希望』とCAR-T細胞療法及びその導入に向けて日本が抱える制度上の課題について分かりやすく解説した啓発動画 『開け! 医療の扉 CAR-T細胞療法―「新たな希望」を託す画期的ながん治療と日本の壁』を公式YouTubeチャンネルで公開しました。

再生医療等製品を含む新規モダリティの開発は世界において急速に発展しており、既存のモダリティでは治療困難であった疾患に対しても、非常に高い治療効果をもたらしうる製品および製品候補が登場し、患者さんに新たな希望をもたらしています。
一方で、ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスの発生は、こうした革新的な医薬品への日本の患者へのアクセスを狭め、治療選択肢を減少させるだけではなく、経済、国力の低下にも影響を及ぼしかねません。再生医療等製品においては、欧米で承認済みの製品の約69%は日本での開発が進んでおらず、また臨床試験(P3)・申請中の製品候補のうち約84%が日本で臨床試験が実施されていないという深刻な状況*があります。こうした再生医療等製品をはじめとした新規モダリティの日本における開発・導入を阻害する要因として、薬価制度や診療報酬制度における課題が挙げられると考えます。

当研究所は、このような課題の実態把握と解決に向けて、さまざまなステークホルダーとの対話を重ねており、株式会社日本総合研究所と共に、2026年度 薬価制度改革に向けた提言を取りまとめるなどの活動をしています。
2025年10月1日
「革新的な再生医療等製品の持続可能なエコシステムの確立」を実現するための 2026 年度 薬価制度改革に向けた提言
https://inesjapan.com/wp/wp-content/uploads/2025/10/release-20251001.pdf?v2

前述の活動を進めていく上で、再生医療等製品を含む新規モダリティの価値と日本普及にあたる課題をより多くの方に知ってもらうことが非常に重要だと考えています。このため、周知・啓発に努めるべく本動画を制作・公開しました。
当研究所は、日本の患者さんが最先端の医療を他国に遅れることなく、受けられる社会をめざして、今後も活動を継続してまいります。

本動画の二次利用については、新時代戦略研究所(INES)までメール
info_pr@inesjapan.com)にてお問い合わせください。

タイトル:ショートドラマ 『希望』

孫のランドセル姿を見ることを諦めかけている血液がん患者の夢を叶えるために、娘夫婦が他に良い治療方法を探し求めていると、あるYouTube動画に辿り着き、CAR-T細胞療法の存在を知り「希望」を見つける。

URL:https://youtu.be/h48yWxS_Zcs

  • 出演橘芳奈、志賀正人、千葉誠太郎、西野実見、伊吹生/紡生
  • 監督・脚本・編集たかひろや
  • 企画朝井淳太
  • 監修天野慎介 一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長
    豊嶋 崇徳 北海道大学大学院 医学研究院 内科学分野血液内科 教授
  • 企画・制作一般社団法人 新時代戦略研究所 (INES)

タイトル:開け! 医療の扉 CAR-T細胞療法―「新たな希望」を託す画期的ながん治療と日本の壁

ショートドラマ『希望』の主人公(患者の娘夫婦)が観たYouTube動画を再現した動画。CAR-T細胞療法の特徴と日本普及における課題を2人の架空のYouTuberがわかりやすく解説。

URL:前編 CAR-T細胞療法とは? https://youtu.be/CiC4ZqbcbXY
   後編 CAR-T細胞療法 日本普及の課題 https://youtu.be/zbkdddrpuJg

  • 監修天野慎介 一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長
    豊嶋 崇徳 北海道大学大学院 医学研究院 内科学分野血液内科 教授
  • 企画・制作一般社団法人 新時代戦略研究所 (INES)

*厚生労働省 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第236回) 意⾒陳述資料 再⽣医療イノベーションフォーラム 「再⽣医療等製品の価格算定に対する意⾒」(2025年7月)
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001514787.pdf

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