第211回(第二部)INES研究会開催報告

新時代戦略研究所(INES)では、去る4月20日、2020年2月以来、約2年ぶりとなる対面形式での二つの研究会を下記の通り、開催しました。

【第210回INES研究会】

●日 時
2022年4月20日(水)午前7:45~9:00
●会 場
ザ・キャピトルホテル東急 1階(鳳凰)
●テーマ
「世界が激震、日本はどうするべきか」
●講師
衆議院議員 安倍 晋三 先生

【第211回INES研究会】

●日 時
2022年4月20日(水)11:45~14:30
●会 場
ホテルオークラ プレステージタワー 2階(オーチャード)
●第一部
12:00~13:00
●テーマ
「内外の諸情勢と今後の展望」
●講師
衆議院議員 菅 義偉 先生
衆議院議員 鷲尾 英一郎 先生
●第二部
13:00~14:30
●テーマ
「イノベーションを評価するための薬価制度改革について」
●講師
法政大学 経済学部教授 菅原 琢磨 先生
横浜市立大学医学群 健康社会医学ユニット 准教授 五十嵐 中 先生

このうち、第211回研究会第二部は、2021年5月28日に、当研究所の新薬イノベーション研究会が発表した「薬価制度改革案」の主旨、狙いに関して、聴衆の多くを占めた製薬業界関係者や関連するステークホルダーに改めて理解を促す目的で開催しました。

これに先立つ4月15日の衆議院厚生労働委員会では、INES案に対する見解として、岸田総理ご自身から、「今後の薬価制度のあり方については、イノベーションの推進と国民皆保険の持続性、これを両立するようバランスを取りながら見直しをしていく、こうした基本姿勢にもとづいて議論を進めて行くべきだと思います」、「委員ご指摘のこの提案(※INES案)も、このバランスの中でのご提案だと思います」、「政府としてこのバランスに腐心していきたい」というご発言がございました。

このような総理のご見解を尊重し、わが国における革新的な医薬品、医療への安定的なアクセス確保を目的に、革新的医薬品の価値が適正に評価され、同時に皆保険の持続性確保のための財政規律を考慮した薬価制度の新たなあり方を提言した「薬価制度改革案」について、その後の継続的なステークホルダーとの対話や関係各所からの反応も踏まえ、今回は主に産業振興の観点から、提言づくりを主導した菅原 琢磨・法政大学教授より詳細な考え方を説明しました。また医療や医薬品の価値評価~研究の第一人者のおひとりである、横浜市立大学医学群 健康社会医学ユニット 准教授・五十嵐 中先生をゲストスピーカーとして招聘。現行の薬価制度における評価方法の課題等を解説頂きました。

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