プレスリリース

<4月9日は子宮(し・きゅう)の日>
子宮頸がんはワクチンで防げる病気
HPVワクチン啓発動画「未来への選択」を公開
~参議院議員三原じゅん子氏 子供を持つ母親役で出演~

日時:2024年4月8日

社会保障を中心とした様々な分野での政策立案や提言を行う、新時代戦略研究所 (INES:Institute for New Era Strategy、代表:朝井淳太)は、4月9日の子宮(し・きゅう)の日に合わせて、HPVワクチン啓発動画「未来への選択」を本日公開しました

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです*1。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん患者が増加傾向にあり、1年で約10,000人が罹患しています*2。

HPV感染を防ぐワクチンについては、2022年4月に、自治体から接種対象の女性へ予診票などを送る積極的勧奨が再開されました。現在、日本では小学6年生~高校1年生に相当する女性は公費での定期接種が可能となっています。また、積極的勧奨の差し控えによりワクチン接種の機会を逃した方を対象としたキャッチアップ接種も公費負担で行われています。

しかし、子宮頸がんは性的接触によってうつる感染症でもあることに加え、HPVは肛門や陰茎、咽頭にもがんを引き起こす可能性があります。そのため、男性がHPVワクチン接種による感染予防をすることで性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。すでに海外ではオーストラリアやイギリスのように男女とも定期接種化している国が50か国以上あります*3が、日本ではまだ制度化されていません。

当研究所では、男女ともにHPVワクチン接種による感染予防の重要性を広く国民に伝えるべく、啓発動画を制作し、子宮(し・きゅう)の日に合わせて本日公開しました。この動画にはHPVワクチン推進議員連盟幹事長として積極的勧奨再開に向けて尽力されていた、三原じゅん子参議院議員(自由民主党)に友情出演いただきました。なお、三原氏がこのような場で演技するのは約15年ぶりとなります。本動画を通して、ワクチンで防げるがんがあること、HPVワクチン接種による感染予防が、男女ともに重要であることを一人でも多くの方に知っていただきたいと考えています。

タイトル:『未来への選択』

  • 監督・脚本・編集たか ひろや
  • 出演小川 さくら (佐藤 明梨 役)
    黒田 昊夢  (佐藤 洸平 役)
    立仙 愛理  (三上 沙耶 役)
    三原 じゅん子(佐藤 美希子 役/友情出演)

*1:厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
*2:国立研究開発法人国立がん研究センター「がん情報サービス」
https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/patients.html
*3:WHO HPV vaccine included in national immunization programme, by targeted sex

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